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お知らせ:『第4回 ENAAスマート工場シンポジウム』(10/22)・『BOM/部品表の基礎』1日セミナー講演(11/13)

スマート工場に関する無償シンポジウム登壇と、BOM/部品表についての1日セミナー 講演〔有償)のお知らせです。
(追記:シンポジウムの案内リンクが間違っていたため、修正しました)

一点目は、(財)エンジニアリング協会(ENAA)「次世代スマート工場のエンジニアリング研究会」が、10月22日に開催するシンポジウムです。わたしが幹事を務める本研究会は、2021年以来、毎年秋にシンポジウムを開催し、今回が第4回目になります。

ちなみに第1回と第2回のシンポジウムは、MES(製造実行システム)をメインテーマとしました。近年、幅広い業界でMES/MOMシステムへの関心が高まっており、とくに21年度は経産省/NRIからの委託調査の関係もあって、最新の技術を紹介するとともに、ユーザ側の実態も知りたいと考えました。そして「スマート・ファクトリーとはMESを活用する工場である」にも書いたとおり、MES/MOMはスマート工場実現に必須の道具である、との認識があるからです。

第3回の昨年は少し間口を広げ、「スマート製造への道のり~デジタル・ロボット・サプライチェーン」と題し、ロボットやサプライチェーンなどのテーマもカバーしました。製造に関係するシステムを『つなぐ』ことも、MES/MOMの主要な役目なのです。

そして今年は、午前・午後の二部構成にします。午前中はMES/MOM導入に関する、受講者参加型のハンズオン的な技術ワークショップです。午後はメインのシンポジウムで、テーマは「ハードウェアとしての工場」と題しています。

午前中(10:00-12:00)の技術ワークショップは、6月に当研究会が公開した『MES/MOM導入のためのRFP作成用標準テンプレート』の概要と使い方に関するセッションです。MESを導入したいと考える製造業のユーザが、ソフトウェアベンダーやSIerに適切なRFPを出すためには、まず自社の業務のAs-IsとTo-Be像を明確にする必要があります。

ところがこれは、決して簡単ではありません。製造業の組織は製造・生産管理・生産技術・資材購買・・などと縦割りになっているために、業務の全体像を把握している人が少ないからです。その上、部署間の様々な利害・力関係、用語の違いなどが影響して、合意形成のベースとなる業務機能の定義を定めること自体、容易ではありません。

わたし達はこの問題を乗り越えるために、日本の製造業(とくに組立加工系)の現場をイメージして、約500件からなるAs-Is業務の整理と、システム導入のためのテンプレート化を行いました。これ自体はExcel表で提供していますので、ユーザは自社の状況に合わせて取捨選択・編集して使うことができます。
(なお上記テンプレートは現在、集計の都合上、HPからのダウンロードを一旦停止していますが、シンポジウムに興味のある方には共有できますので、個別にご連絡ください)

技術ワークショップでは、リアル会場ならびにオンラインでの参加者に対して、ハンズオンで使い方を解説します。またパブコメ版としてリリースした本テンプレートへの、ユーザからのフィードバックも期待しています。

本ワークショップは、製造業の実務に携わる方に加え、製造系IT・OTシステムの構築に関わるベンダー/SIer側エンジニア、そしてアドバイスに従事するコンサルタントなどの方にも、有用な情報を提供できるつもりです。



ちなみに今回は、より広い会場を確保するために、(株)日立アカデミーさんの協力を得て、大森にある同社セミナースペースをお借りできました。ただし日立さんもMES製品を提供されていますが、本ワークショップは特定のベンダーに偏らない、中立な立場での開催です。

午後のシンポジウムでは、あえて『ハードウェアとしての工場』にスポットライトを当てることにしました。というのは、スマート工場は決してデジタルだけで実現できるモノではない、と考えるからです。デジタル(IT/OT)は、もちろんスマートな製造を実現する必要条件です。しかし決して十分条件ではありません。

工場は生産のための仕組み(システム)です。デジタルとそのデータはシステムの重要な要素ですが、主役は働く人間である事を忘れてはなりません。そして人間を支えるために、機械設備があり、そのためのレイアウト・動線があり、またそれらを支える建築や空調やエネルギー供給などがあります。こうした要素がバランスを取って連携してこそ、真にスマートな、つまり見た人が皆、「ぜひここで働きたい」と考える工場ができあがるのです。

ハードウェアとしての工場を考えるために、その戦略から見た企画構想、サプライチェーンを考慮した計画立案、工場シミュレータ、自動車工場における生産ラインのエンジニアリング、そして食品工場・物流センターの建設事例など、幅広い視点からこの問題にアプローチしますので、ご期待下さい。本シンポジウムは午前・午後ともハイブリッド形式で、参加無料、かつ見逃し配信つきです。


さて、お知らせの二点目は、BOM/部品表のマネジメントに関する一日セミナーです。本セミナーは6月に実施したのですが、参加希望者が多すぎて定員を超えたため、11月にアンコール講演することになりました。

この1〜2年、MES/MOMと並んで、BOMに関する問合せが非常に増えています。理由をたずねると答えは個別で様々なのですが、BOMを課題と考える企業が一斉に出てきたのは、不思議に感じるほどです。拙著『BOM/部品表入門』 も昨年に続き、おかげさまで今年も増刷になり、20年前の本なのに読み続けられています(中国語版も隣国で出ています)。

本セミナーでは、BOM概念の誕生からはじめて、製造業の生産形態や生産方式に応じたBOMのあり方、そして典型的な難所などを解説し、グループ演習も交えながら、応用テクニックを学ぶ構成です。ただし20年前の本には書けなかった、最新の技術動向や考え方なども盛り込んだ内容になっています。

BOMの問題は、大企業は大企業なりに悩みがあり、中堅・中小もそれぞれハードルを抱える、難しい取組みです。それは結局、縦割り組織化しすぎた企業の中で、マテリアル・マネジメントの横串を指す機能が不在であるところから来ています。

その意味で、BOMの難所は、MES/MOMの難所でもあります。BOMはMESの主要なマスタ・データでもある訳ですから、一緒に解決していかなければ、真のものづくり改革はあり得ません。

大勢の方のご来聴をお待ちしております。


<記>

第4回 ENAAスマート工場シンポジウム

  • 日時: 2024年10月22日(火) 10:00 ~ 17:00

  • 開催方法: ハイブリッド開催
 【リアル会場】日立アカデミー・大森キャンパス、大森ベルポートD館 5F 503-504研修室 会議室
 (リアル会場30名・先着順。オンラインは300名が目安ですが、上限を定める予定はありません)

  • 協賛団体: 一般社団法人インダストリアルバリューチェーンイニシアティブ(IVI)、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)・予定

  • 開催案内と参加申込みはこちらのページから:
・エンジニアリング協会HP 
https://www.enaa.or.jp/seminar/70642

BOM/部品表の基礎とBOM構築の留意点および応用テクニック ~演習付~

  • 日時: 2024年11月13日(水) 10:30 ~ 17:30

  • 主催: 日本テクノセンター

  • 会場: 日本テクノセンター研修室
 〒163-0722 東京都新宿区西新宿二丁目7番1号
        小田急第一生命ビル22F

  • 内容詳細および申込み: 下記をご参照ください
https://www.j-techno.co.jp/seminar/seminar-61801/
 (なおコンテンツおよび説明順序は、参加者のニーズに応じ多少変える場合があります)


<関連エントリ>
「スマート・ファクトリーとはMESを活用する工場である」https://brevis.exblog.jp/30503581/ (2023-12-02)



by Tomoichi_Sato | 2024-09-16 20:07 | C2 スマート工場論 | Comments(0)
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