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講演のお知らせ:「生産スケジューリングの基礎とリードタイム短縮への活用ポイント」(6月2日)

久しぶりに、生産スケジューリングとリードタイム短縮をテーマとした研修講演を行います(オンライン・有償)。前回は2018年に実施し、お陰様で好評だったためアンコール講演も開催しました。今年はさらに今日的な課題も盛り込み、バージョンアップしてお届けします。

今なぜ、リードタイム短縮なのでしょうか? QCD(品質・原価・納期)は、製造業の最も重要なKPIです。そしてこの3つの指標は、互いに連動し合っています。あちらを立てればこちらが立たず、のトレードオフ関係が生じることもしばしばです。

過去25年間の不況の間、日本企業はひたすらC(原価)を主眼に置き、コストダウンに邁進してきました。在庫を削減し、人を切り、外注価格を下げ、そして工場をアジアに移転し、頑張ってきた訳です。その間、顧客からのリードタイム要求(D)も、短くなる一方でした。ですが結果として、そのツケは、日本製品の命綱であったはずの、Q(品質)の低下という形で回ってきました。

1年以上にわたるパンデミック禍の時期を経て、市場の需要は現在のところ、まだら模様ながら回復傾向にあります。しかし海外に延びきったサプライチェーンの脆弱性と、深刻な人手不足問題により、多くの企業は納期遅延問題に今、あらためて直面しています。自社の工場内を督促すれば済む、と考えられていたリードタイム短縮に、より広い視野とシステムズ・アプローチで、取り組む必要が出ているのです。

とはいえ同時に、製造業におけるDX(デジタル変革)が、一種トレンド化してきています。だったら、QCDのトレードオフ解決と、デジタル化の取り組みを、組み合わせられないかとの発想も生まれて当然です。

しかし、そのためには、生産活動の仕組み=『生産システム』の基本デザインを理解する必要があります。ここで言うシステムとは、単なるコンピュータのことではなく、働く人々と、機械設備と、物流と、それを包む建築空間からなる、生産の仕組み全体を指しています。この基本的な理解を抜きに、ただ流行であるAIやIoTなどの「スマート化」技術を追いかけても、部分的な改善効果しか生まないでしょう。

また生産システムは、自社を取り巻くサプライチェーンの特性に応じて、適切な機能構成を選ばなくてはなりません。単に、業績の良い他社の物真似をしても、生産形態が違えば、役に立たないのです。

本サイトの読者の方はご存知の通り、わたしは具体的なテクニック論のみならず、原理に関する体系的な理解を重視し、生産システムをより良く運用するにはどうしたらいいかを考える『システムズ・アプローチ』をとります。そのため業種分野については、わりと間口を広くとってお話しできる点が特徴です。

わたしの講演は、製造業の方だけでなく、ITコンサルタント系の受講者の方にも、それなりに役立つ内容である点も特徴です。従来の現場改善的なアプローチに限界を感じておられる技術者の皆さんに、ヒントとなればと願っております。


生産スケジューリングの基礎とリードタイム短縮への活用ポイント ~演習付~ <オンラインセミナー>

日時: 2021年6月2日(水) 10:30 ~ 17:30
主催: 株式会社日本テクノセンター
会場: WebExを用いたオンラインセミナー
   (グループ演習を入れるため、受講される方は、マイク機能の用意もお願いいたします)

生産計画とスケジューリング、リードタイム短縮について、事例と演習を含めてお話しします。

セミナー詳細: 下記のURLをご参照ください(受講申込もここからできます)

関心のある大勢の方のご来聴をお待ちしております。


佐藤知一@日揮ホールディングス(株)


by Tomoichi_Sato | 2021-05-07 12:56 | サプライチェーン | Comments(2)
Commented by Kaneko at 2021-06-27 21:13 x
いつもブログ記事を拝見しています。

本セミナーですが、同様のものを年内に再度開催する予定はありますでしょうか?
今回参加できなかったので、次回は日程を調整して参加したいです

Commented by Tomoichi_Sato at 2021-06-29 23:12
Kaneko様、お問い合わせありがとうございます。あいにく現時点では未定です。開催の場合はなるべく早くお知らせいたします。

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