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わたしが花粉症の薬を飲まずにすむようになった、1日3分の簡単な習慣

今年は暖冬だったせいか、早くから花粉症がひどい、という声をよく聞く。さすがに4月に入ってピークは過ぎたと思うが、人によっては連休の頃までつらい思いをしている。わたしも例年そうだった。

ところで、今年に限って、わたしは1回も花粉症のアレルギー薬を飲んでいない。

昨年までは花粉症の季節が近づくと、耳鼻科医院にかかって薬をもらうのが常だった。わたしの場合、涙や鼻づまりもあるが、一番こまる症状は頭痛だった。だいたい昼頃からぼんやりと頭痛の予感が始まって、午後から夜まで続く。偏頭痛と違って、頭の深部ではなく表層に近いところが締め付けられるように痛むのだ。目も疲れる。おかげで半日、仕事にならなくなる。そうした症状は春だけでなく、秋にもアレルギー気味になる時期が短いけれどもあって、その時にも飲んでいた。薬箱を見ると何種類もためした跡が少しずつ残っている。エバステルとかエピナスチンとか。最後に飲んでいたのはフェキソフェナジンだったかな。あまり眠くならないのを探していたのだ。

今年、そんな薬を全く飲まずに過ごせているのは、1日わずか3分間の簡単な習慣のおかげだ。夜ねる前に、蒸しタオルで鼻を温めるのである。

わたしはこの方法を、整体師の先生から教わった。きっかけは昨年秋も深まった頃だった。海外出張から帰って今ひとつ体調が優れず、以前ぎっくり腰気味になった時に見てもらった野口整体の先生を、再び訪れたのだ。先生はちょっとわたしの背中や後ろ頭を見たり触ったりしてから、おもむろに「鼻が乾いているせいで、頭の血行が悪くなっていますね」という。え? 鼻が乾いてる? 「ええ。とくに左の頭の血行がとどこおっています。症状はそのせいです」

左頭っていったら、論理脳じゃないか! それで俺は数学が苦手なのか? いや、それは高校生の時からだし・・。ただ、右に比べて左の鼻が詰まりやすい傾向にあるのは事実だった。「どうしたらいいんでしょう?」

施術の後で、先生は言った。「寝る前に、蒸しタオルで鼻を温めてください。」それだけ? 「ええ。」

半信半疑だったが、ともあれ帰ってから、少しの間ためしてみた。しばらくは頭痛も出ず、楽だった。でも季節が過ぎたからかもしれない。冬の間は、とくに何もしなかった。そして1月も後半から、また周囲で敏感な人がアレルギーになりだした時期に、また寝る前に蒸しタオルで鼻を温めることを再開した。

蒸しタオルと言っても、まあ、おしぼりのようなものだ。ただ、普通の湯沸かし器の40℃くらいのお湯では、ぬるくてすぐに冷めてしまう。60℃くらいがいいようだが、お湯をいちいち沸かすのは面倒なので、わたしは電子レンジで1分前後チンすることにした。そして熱くなったタオルを、仰向けの顔の上にのせる。最初、鼻が乾いているというから、湯気が鼻腔を通るようにする必要があるのかと思ったが、鼻筋が温まって血行が良くなることが大事らしい。わずか3分。タオルを用意する手間をふくめても5分だ。

そして、最初はおっかなびっくり過ごしていたが、2月になり3月が過ぎても、いつもの頭痛がほとんど全くないので、これは本物だなと感じるようになった。外を歩くときはマスクをしている。花粉の多い日は眼鏡もかけて歩いている。くしゃみや涙もまあ、出るけれど、それほどひどくはない。でも頭痛がないことがわたしには一番ありがたい。

今年は花粉がひどいので、強い薬を飲んでいる、という人に会うと、最近はこの話をするようになった。もちろん、アレルギーは人それぞれだから、症状がこれでおさまるかどうかは分からない。ただ、たとえ20人に一人でも、それで楽になるのだったら、伝える価値はある。かりに効かなくても、ただの蒸しタオルだから、別に害にはなるまい。そう思うから、計画にもマネジメントにも全然関係ないけれど、ここに書くことにした。

ついでにいうと、(関係があるかどうか分からないが)整体師の先生のアドバイスがもう一つあった。「冬の間は水を飲みなさい」というのだ。え、水? 寒いのに生水ですか?
「そうです。水分を補充するんです」
水のかわりにお茶とか、ジュースとかじゃダメですか?
「ダメです。それじゃ乾きはおさまらない。」
あの、ビールとかは? わたしは希望を込めてたずねた。
「お酒はかえって身体が乾きます。だからアルコール類を飲むときは、必ず一緒に水も飲んでください」

これも、半信半疑ながら冬の間、実行した。毎日、机の上にはミネラルウォーターのペットボトルを置いた。今でもそうしている。

まだ花粉症に悩む方がおられたら、1週間くらい蒸しタオル法を試してみることをおすすめしたい。もちろん、これは一種の民間療法である。有効だという保証は何もない。だからat your own riskでトライしてください、と念のために書いておこう。それでも、たとえ20人に1人、いや2千人に一人でも、これで楽になる人が出るなら幸いである。わたしはこれを無償で書いている。だから、たった一人でも役に立ったという読者がいるなら、このサイトには十分に費用対効果がでるのだ。
by Tomoichi_Sato | 2016-04-07 22:16 | リスク・マネジメント | Comments(2)
Commented by miha at 2016-04-19 23:00 x
本当に薬いらずになりました!ありがとうございます!
初めてコメントしますが昔から愛読してます。
Commented by Tomoichi_Sato at 2016-04-20 07:16
mihaさん、多少はお役に立ったようで何よりです。今後ともよろしく
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