「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」2015年の第5回会合を、下記の要領にて開催いたします。
皆さんは「シナリオ・プランニング」手法について聞いたことがあるでしょうか? 事業プログラムの戦略立案においては、つねに複雑で不確実性の高い環境の中で予測を行い、最適な目標とアクションを選ばなければなりません。またプロジェクトのリスク・アセスメントにおいても、定量化し確率を予測できる事ばかりではなく、定性的な先読みが求められる局面がしばしばあります。そうした問題に対応するため、主に欧州を中心に開発されてきた手法がシナリオ・プランニングです。 この手法の初期の有名な成功例は、'70年代に石油メジャーであるロイヤル・ダッチ・シェル社が作成した「石油危機シナリオ」でした。同社は事前に複数シナリオによる予測を行い、組織内の体制を整えていたことで、世界的な石油ショックに効果的に対応することができました。同社はその後もシナリオ・プランニングの手法を継続して発展させ、戦略構築に結びつけてきました。そして、他の企業・政府機関などでも戦略構築のために広く使われるようになったのです。 今回は、シナリオ・プランニングに関する日本の権威である、昭和シェル石油チーフエコノミストで東京大学客員教授の角和昌浩様をお招きして、その方法と成功のポイントについてお話しいただきます。業種を問わず、戦略や予測に関心のある方に興味深い内容になると思います。 <記> ■日時:2015年10月13日(火) 18:30~20:30 ■場所:三田キャンパス・北館会議室2(1階)(定員:28) http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html キャンパスマップ・【1】 ■講演タイトル:「シナリオ・プランニングによるビジネス環境分析 ~シェルのグローバルシナリオ作成に学ぶ」 ■概要: シェルグループは、なぜシナリオプランニングを戦略検討ツールとして40年以上、継続してやっているのか。このツールを戦略検討作業や戦略決定に取り込むと、どういう便益があるのか。最新のシェルのシナリオ作品を紹介しながら、その方法と成功のポイントを理解していただきたいと思います。 ■講師: 角和 昌浩 (かくわ まさひろ) 昭和シェル石油株式会社 チーフエコノミスト 兼 東京大学 公共政策大学院 客員教授 ■講師略歴: 1977年3月 東京大学法学部政治学科 卒 1977年4月 昭和石油(現昭和シェル石油)入社 1982-83年 ロンドン大学東方アフリカ研究所 中近東学科留学 1987-89年 石油公団に出向 1992-95年 ロイヤル・ダッチ/シェルロンドン本社に出向 2003年10月 日本エネルギー経済研究所 兼 名古屋大学エコトピア科学研究所客員教授 兼 電力中央研究所客員研究員 2009年4月 現職にいたる ■参加費用:無料。 ちなみに本研究部会員がスケジューリング学会に新たに参加される場合、学会の入会金(¥1,000)は免除されます。 参加を希望される方は、確認のため、できましたら前日までに佐藤までご連絡ください。 よろしくお願いいたします。 佐藤知一@日揮(株)
by Tomoichi_Sato
| 2015-09-10 23:04
| プロジェクト・マネジメント
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