PM理論に関する講演のお知らせ(12月8日)

来る12月8日(金)の夜、東京・東麻布の日本プロジェクトマネジメント協会で、講演を行います。

先月、わたしは米国シカゴで開催されたProject Management Institute (PMI) Global Conference 2017に参加し、講演発表を行ってきました。ご存じの通りPMIは世界最大の影響力を持つプロジェクト・マネジメント専門職団体で、その世界大会はPM分野の最新状況を反映しています。

今回の講演では、まずPMI世界大会2017にみる北米PM界の潮流を概観します。その上で、わたしが行った発表『Decision making with Risk-based Project Value (RPV) analysis and activities’ value contributions』(「リスク基準プロジェクト価値RPVとアクティビティの貢献価値に基づく意思決定」)の内容を、そのままご説明します。

リスク基準プロジェクト価値(RPV)は、わたしが提案した意思決定のための尺度で、文字通りリスクを勘案したプロジェクトの価値を数字で表したものです。これを用いると、プロジェクトを構成する各アクティビティの貢献が計算できるばかりでなく、コスト対リスクといったトレードオフ状況下における意思決定を、客観的にサポートする基準を導出することができます。

このRPV理論は、わたしが自分の学位論文の中ではじめて提案し、研究・発展させてきたものです。理論的な内容のため、これまでは学会論文誌や大学講義、ならびに海外でのみ、発表してきました。今回、はじめて普通の民間の場を借りて、お話しする機会をいただきました。そこで具体的なケース事例を交えて、できるだけ分かりやすく解説させていただくつもりです。

この講演は、どなたでも参加できます。大勢の方のご来聴をお待ちしております。

<記>

日時:12月8日(金) 18:00〜

場所:日本プロジェクトマネジメント協会 「PMAJ Networking」
   〒106-0044 東京都港区東麻布一丁目5番2号 トウセン東麻布ビル7階

講演タイトル:
「PMへのシステムズ・アプローチと、『リスク基準プロジェクト価値(RPV)』理論の応用」

要旨:
 モダンPMの手法は、1950年代の米国で、プロジェクトを『アクティビティのネットワークからなる一種のシステム』と認識した事にはじまる。以来、PERT/CPM、WBS、EVMSなどの定量的技法が開発され普及してきた。しかし今日のPM論の枠組みには、まだ意思決定に資する価値論が欠けているように思われる。演者は数年前から、『リスク基準プロジェクト価値(RPV)』という指標を用いた、独自の理論的枠組みを研究してきた。本講演では、10月末に米国シカゴのPMI世界大会に発表した内容を中心に、ケース事例への応用と今後の課題について展望する。

講師プロフィール:
 日揮株式会社・グローバル戦略室長代行。博士(工学)。中小企業診断士。
 ながらく国内外の製造業のプラント計画、生産システム構築と、プロジェクト・マネジメントに従事。現在は経営企画部門で戦略立案に携わる。
 そのかたわら、近年はプロジェクト・マネジメント手法の改善・体系化と教育に力を注ぎ、「リスク確率に基づいた新しいプロジェクト・マネジメント」の研究開発にも取り組んでいる。
 静岡大学客員教授、東京大学・法政大学非常勤講師。

参加申込みは、以下のURLからお願いします。


佐藤知一@日揮(株)


by Tomoichi_Sato | 2017-11-16 22:10 | プロジェクト・マネジメント | Comments(0)
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