新刊のお知らせ: 「『JIT生産』から卒業する本 ~ トヨタの真似では儲からない」

来月(12月)の後半に、日刊工業新聞社から、久しぶりに本を出します。生産革新フォーラムの仲間との共著で、タイトルは

『JIT生産』から卒業する本 ~ トヨタの真似では儲からない

という、やや刺激的なタイトルになる予定です。生産革新フォーラム(通称「MIF研」)は、中小企業診断士を中心とした研究会組織です。

<目次>(最終稿での案)

第1章 JIT生産に対する疑問の声が聞こえるようになった
第2章 なぜJIT生産はうまく機能しないのか
第3章 あらためてジャスト・イン・タイムのメリットを考える
第4章 JIT生産を導入するときに生じやすい10の悩み
第5章 「JIT生産」から真のジャスト・イン・タイムへ
第6章 受託生産が他企業でのジャスト・イン・タイム生産導入事例
第7章 JIT生産に関するキーワード解説

ご承知のとおり『トヨタ生産方式』は過去10年以上にわたり、生産管理の範と仰がれ、日本の製造業に大きな影響を与えてきました。しかし、自動車メーカーであるトヨタと自社との違いを考えずに、かんばん方式やJIT納品などを導入しようとして、かえって生産現場を混乱させた例を多く見ています。トヨタのやり方の中核には『平準化』の概念があり、これを軸に生産側と販売側が協調して動いているのですが、その重要性を深く理解しないまま、生産側だけを単純に真似しようとすることが、問題を生むのです。ちなみに、「あなたの会社にトヨタ生産方式が向かない五つの理由」 は、わたしのBlogではかなりのヒットとなったエントリですが、「トヨタを見習え」と上から安易に命じられて、苦労している技術者が多いためかもしれません。

本書は、そのような安易な「トヨタの真似」が引き起こす問題に警鐘を鳴らすだけでなく、じゃあ具体的にジャスト・イン・タイム生産システムを実現するにはどうすべきか、どんな条件下ではどういった手法・定石を用いるべきかについて、第5章で体系的に解説しています(ここをわたしが担当しました)。また、受託生産という業態で、実際にジャスト・イン・タイムを実現している沖電気EMS事業部の事例を紹介し、実務に悩む読者の方々に役立つ本作りを目指しました。

発刊の折には、ぜひ書店で手にとって見てください。きっと気に入られることと思います。
by Tomoichi_Sato | 2011-11-17 23:41 | ビジネス | Comments(0)
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